ご無沙汰していました、FDの能宗です。
弊社代表がカンヌへ行っていたため、
最近は受賞作品の話題になる事がたまにあります。
そのなかで、私が気になった作品をいくつかご紹介します。
普段、私たちが仕事をしているWeb業界でよく取り上げられるのは Cyber Lions ですが、
今回はあえて Direct Lions の中から紹介したいと思います。
Friendship Machine
ラテンアメリカの Friend’s day に実施されたキャンペーン。
一人ではどうやっても届かない 3.5m の巨大自販機に
誰かと協力して買うと1本分の値段で2本出てくるという仕組み。
同社が以前実施した Happiness Machine や Happiness Truck は
集まった人々が Friendship Machine 同様に笑顔で楽しそうではあるんですが、
それは楽して賞品を手に入れた、小欲を満たしたときの満足げな顔であって、
心が満たされた時の顔ではありません。
以前、2つのキャンペーンを知ったとき単純に楽しげでいいなー!と感じましたが、
それだけではなく、Friendship Machine は誰かと協力し達成感を共有することで
本当の意味で笑い、抱き合い、一緒に楽しんでいるんだと思いました。
そして、ただ単に貰うだけより思い出として残って行くのではないでしょうか。
そういう意味で素晴らしいキャンペーンだと感じました。
※ 結果として、9時間でコーラ800本、通常の 1075% も購入されています。
Happiness Machine
Happiness Truck
BURMA / HUMAN RIGHTS WATCH
ビルマ(ミャンマー)で政治犯として拘束されている、僧侶や芸術家の解放を求める署名を促すキャンペーン。
無関心な街の人々に僧侶が収監されている衝撃的なビジュアル(私はそう感じた)で注目させ、
鉄格子(ペン)を外す事がそのまま解放運動へつながっている点が、直感的でわかりやすいです。
たとえその場で署名しなかったとしても、事実として知る事で少しづつ社会に変化をもたらせるのではないでしょうか。
※ 政治的な判断、軍事政権への考え方は賛否両論あると思いますが、そこを抜きにしても素晴らしいと感じました。
また、このキャンペーンは署名だけに留まらず、
各メディアに取り上げられ世界中からの署名や、国連のリーダーたちに陳情書を送る動きにつながり、
最終的には、アウンサン・スーチーさんを含む150人以上の政治犯とされた人たちが解放されたそうです。
参考:http://greenz.jp/2011/07/08/cannes20112/
毎日毎日ディスプレイを見続けるだけの生活をしていると、
こういう直に見て触れて感じれるものに魅力を感じてしまいます。
Web屋なのにWeb以外に興味を持ち始めている能宗でした。
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