ども。ADホシカワです。
みなさんDK2してますか?
先月 Cannes Lions 2011の受賞作品が発表されたということで
少し自分なりの感想を。
全体の印象としては、今年もやはり例年に違わず
人間の本質的な部分にズドーーーーンと訴えるモノが多く。
日本ではなかなか実現ハードルの高そうなモノも非常に目につきましたが
どの広告も素っ晴らしいクオリティで
コアアイデアの強さを非常ぅぅぅに強く痛感させられました。
中でも個人的に印象深かった何点かを
ピックアップしておきたいと思います。
/// Land Rover : Pathological Liar(病的な嘘つき)
/// Land Rover : Dirty Cops(汚職警官)
これらの着想点は「安全な車」をどう訴求するか。
今どき安全性を唱っている車なんか普通っていうか常識ですが
この広告の何がオモシロいって。。。
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安全な車の中でウソ(罪)を告白すれば怖くない(→ 殴られる心配がない)
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というロジックを一貫してブラックユーモアで演出している点。
ウソや罪を告白したときの反撃を恐れた彼らが選んだ最も安全な場所。それは。。。
「安全性」というコトバを、人間の本質的な感情である「安心」に置き換えて
ブラックユーモア溢れるストーリーを展開している点にやられました。
別にこの車じゃなくても何でもいいじゃんというツッコミも当然ありますが
この広告を実現したのが『ランドローバー』ブランド。
というコトに尽きるかと。
いやぁ、個人的にツボった素晴らしくブラックユーモアに溢れる広告でした。
ブラックユーモアつながりでもうひとつ。。。
/// Volkswagen : I Love You
「キミを愛してる。ボブ」
→「キミのおっぱいが大好き」
/// Volkswagen : Boss
「ボス、私もあなたみたいにウィットに富んでいたらいいのに」
→「ボス、あなたの奥さんと結ばれたらなぁ」
/// Volkswagen : Son, You’re adorable
「息子よ、お前はすばらしい」
→「息子よ、お前は養子でもらわれてきたんだ」
/// Volkswagen : It’s Not You
「キミじゃないよ、僕だよ」
→「キミじゃないよ、メリッサだよ」
これも思わず飲んでいたヒーコーぐぁバースト系です。
iPhoneの予測変換が思わぬ結果に。。。
すみません、、、これ絶妙過ぎのユーモアあり過ぎです。。。
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替えがきかないオンリーワンなクオリティ
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取り返しのつかないメールを送ってしまうという大失態。後悔しても後の祭り。
車にはちゃんとVWクオリティのモノを装着しましょう。
ということです。
文面のユーモアもさることながら、
まずiPhoneの予測変換の危うさに着眼しそれを巧みに利用して
うまくブランドメッセージに落とし込んでいる点が秀逸です。
別にこれもVWじゃなくても通用しますが、、、
前述のLand Roverに然り。
全体(特に Film Lions などの映像系)を通して感じたこと。
このような印象を受けているのは僕だけではないかと思いますが、
結果的にジャストアイデアをそのまま実現したような印象を受ける
ストレートな広告が多いのは、アイデアを捻り出し尽くして一回りした結果、
結局は人間のコアな本質部分に訴えかける「あるひとつの強烈なメッセージ」を
どう伝えるかということに落ちるからだと思います。
それをいかに印象深く伝えるかに企画のコアアイデアが宿るのだと。
デザインやモーションなどのクオリティも大事ですが
世界基準で見れば、高いクオリティが担保出来ているのは当然のコト(必須)で
それ以前のアイデアが全ての出来を左右するということを改めて再認識させられました。
久々にとてもいい強烈なインプットを得たので
これからのアウトプットに多いに役立てて行ければと思います。
カンヌの風は今年も素敵なお便りを届けてくれました。
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