Cannes Lion 2011 から

arakawa | 2011.7.9

Flash & 映像担当の荒川です。

先日のCannes Lion 2011の受賞作品はどれも素晴らしい物ばかりで色々と刺激を受けました。
僕も特に好きなものをピックアップしてみました。

【SAUSAGEFLAN】


この映像、一瞬トラウマになりそうになりました。
食器用洗剤のコマーシャルなのですが、
最後のギリギリまで強烈に異常な缶詰食品のCMに仕立てあげられています。
洗浄能力を訴求するのが一般的な商品の洗剤を、
保険の広告などのようにネガティブな視点の訴求にしている感じでしょうか。
ただ、とにかくブラックユーモアが強烈で、もう逆に気持ちいいです。
ソーセージフラン♪ソーセージフラン♪


【CELEBRATION】


上の”ソーセージフラン”とは逆に非常にポジティブでピースフルな作品。
パンのメーカーのCMだと思うんですが、
1,000,000個目のパンの焼き上がりを祝う工場のスタッフ達。
屋外の製造以外のスタッフまで踊り出すという心が温まる光景。
この後が重要で、直後に焼き上がる1,000,001個目のパンにも同じように踊り出す。
素敵な光景を即座に陳腐化して、予想を裏切ってより素敵な光景に昇華しています。
物語もさることながらカメラアングルがすごく上手くて大好きです。


最後はプレス部門から。
もうすでに毛根の体力が気になる僕ですが、抜け毛予防シャンプーの気になる作品。
ここまでキレのある擬人化はなかなかないと思いました。

【YOKO & JOHN】


  1. Roy より:

    Celebration のやつはどういう意味かって言うと、「We care because Our Name’s on it」で落ちています。つまり「私たちの名前が載っているものはすべての責任をもって作ってます」ってことでだから実は1,000,000個目のパンというのは関係ない。1,000,000個目のパンだから踊ったわけではなく、すべてのパンに愛情を込めて焼いているという意味なんです。

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