Ochi | 2011.7.11
デザイナー越知です。
カンヌ広告祭で気になった作品の感想です。
MONET2010
昨年パリで開催されたモネ展の公式サイトです。
この中の「Journey」というコンテンツは、
マウスやキーボード、Webカメラを使いながらモネ作品を楽しむというものですが、
音楽とともに画面上に流動的に施されていく色彩と、
合間合間にユーザー側に操作をさせるタイミングが秀逸です。
昨今、ソーシャルメディアと連動したサイトが多い中で、
必要最低限の操作のみで、その作品や商品が何が伝えたいかが分かりやすかったのが、
特にひかれた点でした。
キャンバスに絵の具がにじみ出ていく様や、
モネ作品の雰囲気にあった音楽もぴったりです。
映像だけをシンプルに見せるというのでは、
日本のサイトでいうと、ピタゴラ映像をひたすら見せる「白岳しろ」も似ていると思いました。
こちらはTIAAで受賞されています。
Old Spice Questions
男性用コロンのCMです。
「こういう男性の香りは好き?」と男性が問いかけながら、
香りにまつわる場所に次々と背景が転換するですが、
こちらは表現が直接的すぎる、というよりも、
いくらVFXを使っているといっても、
背景転換がシームレスが素晴らしく、おもわずに二度(以上)見してしまいました。
サイトとポスターもありますが、
ポスターの方は、モデル男性の身体がジオラマになっていて、
こちらは人物と場所の扱い方が、映像とは逆なのが面白いです。