特別な人になるために。- 編集スパルタ塾レポートvol.1

okamoto | 2014.6.16

- 編集スパルタ塾で、編集力を身につける

こんにちは。ディレクター・コピーライターの岡本です。 社会人3年目になりました。
普段はディレクターとして案件の進行管理をしたり、
コピーライターとしてWEBサイトのコピーを書いたり、
プランナーとして企画のアイデアを出したりと
肩書きにとらわれず、日々たくさんのことを体験させてもらっています。

今年の4月より、下北沢のB&Bで開催されている『編集スパルタ塾』に通い始めました。
この講座は、『はじめての編集』『中身化する社会』などの著書で知られている編集者、 菅付雅信さんによる「言葉とイメージとデザインをアンサンブルする力」を身につけるための編集講座です。
来年の3月までの一年間、隔週で開催される実践形式の講義の中で、編集力を身につけていきます。

 

編集とは、「企画を立て、人を集め、モノをつくる」こと。

 

菅付さんは著作の『はじめての編集』のなかで、このように定義しています。
この3つが揃っていれば、メディアを問わずどんなことでも編集だと言えるのだと。

私は、編集者とクリエイティブディレクターはとてもよく似ていると思います。
クリエイティブディレクターは「広告の企画を立てて、制作チームをつくり、アイデアを形にしていく」。あるひとつの企画を作り上げるために、人を集めてチームをつくり、ディレクションしつつアイデアを形にしていきます。
これも、「企画を立て、人を集め、モノをつくる」ということだと言えるのではないでしょうか。
肩書きや業界は違えど、クリエイティブディレクターと編集者には通じるものがあると思うのです。

編集力を身につけることは、必ず近い将来役立つはず!
広告とは少し違うジャンルで自分の企画力や提案力を磨いてみたい。
そういった思いから、自分に出来ることの領域を広げるために編集スパルタ塾の受講を決意しました。

これから一年間、スパルタ塾で学んだことを定期的にこちらのブログでお伝えしていきます。
中にはオフレコの話もあるので、講義の様子を事細かにレポートするというよりも、
私自身が感じたことを中心にお話することになるかと思います。
どうぞよろしくお願いします!


 

- 編集“スパルタ”塾ってどんな場所?

では初めに、編集スパルタ塾はどのような場所なのかご紹介します。

全24回の講義のうちの7回は菅付さんの編集講義、
残りの17回は、ゲスト講師を招いた特別講義が行われます。

編集スパルタ塾ゲスト一覧

B&B -【受付終了】菅付雅信の編集スパルタ塾(第二期)

 

B&Bさんのページを見ても分かるように、この講座、ゲストが超豪華なんです。
名だたる雑誌の編集長から職種の垣根を超えて活躍するクリエイターまで、 各業界で有名な方々が名を連ねています。
特別講義ではゲストにまつわる課題提出が必須となり、 菅付さんとゲストの前で企画のプレゼンテーションを行います。
たとえば、第二回の講義のゲストはBRUTUSの編集長・西田善太さんで
『ブルータス毎年恒例の本特集、2014年12月15日発売号のタイトル、表紙、構成案を考える』 という課題が出題されました。

つまり編集スパルタ塾は、出された課題に対する答えを2週間のあいだで見つけ、
企画書を提出し、 出題者の前でプレゼンを行う、というサイクルを何度も繰り返す、
かなり刺激的で“スパルタ”な場所なのです。
もちろん相手はプロなので、手抜きは一瞬でばれてしまいます。

気の抜けない毎日がスタートしました。

 

- Be Extraordinary, Not Ordinary.

 初回の編集講義で、菅付さんはこう仰っていました。


プロスポーツ選手がそうであるように、 特別な人になるためには特別な努力や訓練が必要です。
編集スパルタ塾は、一年間を通して特別な人になるための訓練の場です。
この一年、無駄な時間はありません。
何を読み、何を聞き、何を見るか。それが自分の血肉になっていきます。



- 創造とは、古いきまりを壊して、新しく魅力的なきまりをつくること

また、菅付さんは、「創造」には以下のようなことが重要だと話されていました。


古いきまりを壊して、新しく魅力的なきまりを作ること。それが創造ということなのではないかと僕は思います。

その創造するために必要なことを整理すると、次のようになります。

1:古いきまりを壊すには、それをしっかり知らなくてはならない。
2:壊すには、外からの力、イメージ、アイデア、人脈が必要。物事は内側からだけでは壊れない。
  外部性をどれだけ取り入れるか、取り入れることで自らを変革、アップデートできるかが肝心。
3:だから、過去を知ることと、外を知ることが大事。(これは勉強の本質でもある)

 

この「創造」についての話は、先述した「特別な人になる」という話にも繋がってくると思います。
つまり、未熟でごく普通な自分をアップデートして特別な人になるためには、「外」を知ることが必要です。 (もちろん「過去」もです。)
いままでは「自分に関係ないや」と思っていたことも、自分から積極的に触れていく。
「外」を知るために、自分が知らない世界にどんどん手を伸ばして踏み込んでいく必要があります。

これがもし広告関係者のための講座だったら、
ゲストも課題もある程度自分になじみのあるものだったかもしれません。
しかし、スパルタ塾ではさまざまな業界のトップランナーが課題を出題します。
これまで詳しくなかったこともテーマに挙がります。

そこで、自分が触れてこなかった未知ものをなるべく多く取り入れられるように、
出社前はなるべく近所の本屋に立ち寄って、店頭に並んでいる本や雑誌を読むようにしています。
2分だけでも、気になった一誌を手にとって、企画者の考えを意識しながら読むようにしています。
「自分には関係ない」と切り捨てずに、その人たちが何を思ってものづくりをしているのか、
その人たちはいったいどんな考えを持っているのか、興味を持つようになりました。
小さな変化ですが、自分が変わるための大きな一歩になるといいな、と思っています。

 

 

- 試行錯誤を繰り返して、底辺から這い上がる

長くなりましたが、今回は編集スパルタ塾の概要と 第一回の講義で印象的だった言葉を紹介しました。

講義の中では「ついてこれないと思うなら、辞めていい」「明らかにやる気のない人はクビ」という話も出ました。
それだけモチベーションの高い、ハイレベルな場所なのです。
受講生のレベルも高く、プレゼンはさながら異種格闘技戦のようです。
自分の力はヒエラルキーの最下層レベルであることをひしひしと痛感し、
こんな自分でも大丈夫だろうか…と帰りの電車でガタガタ震えていました。(笑)
しかし置いて行かれるのは悔しいです。私ももっと実力をつけたいです。
とにかく何が何でも一年間必死についていこう、と腹をくくった瞬間でした。

一年後、自分にどんな変化が訪れているのか楽しみです。
まだまだ未熟な私ですが、これからどのように成長していくのか!?どうぞお楽しみに!

 

次回のブログでは、ゲストを招いた特別講義と受講生のプレゼンを通して感じたことをお話します。

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