BIRDMANの目指すビジョン

Roy | 2014.12.24

猿人さんの超シャレオツな忘年会に行ってきた。いや、オシャレでしたわ。しかしBIRDMANのメンバー6、7人で行ったんですが、ちょっと一人ぼっちの時間が多かったのでそそくさに会社に戻り、このブログを書くことにしたのだ。しかもすごい重い感じのタイトルを書いてしまった・・・。

さて、、、周知の事実でBIRDMANは今年で10周年を迎えた。しかし、この10年目というのはBIRDMANにとって正直最悪な年でもあった(余談だが個人的にも本厄で最悪な年…)。2014年の年始に、次は役員と思っていたディベロッパーのリーダーが突如独立を宣言したのだ。しかもリーダー2人同時に。。。当初頭が混乱した。思い描いていた未来が目の前で崩れたような気がした。一緒に夢を見ようと思っていた矢先にだ・・・・って、、、、

あれ???? 思い描いていた未来? 夢???

そういえばここ4、5年はそんな話してないぞ?BIRDMANの夢、ビジョンってなんだっけ?
ここに来てようやく気付いた。今BIRDMANには目指しているビジョンが無いってことを。これでは人はついてこない。改めて納得。実は10人以下だった時にはビジョンがあった。それは「有名になりたい!」って事。あの頃は雑誌Web Designingに載った!とか、今はなきMdNに載った!とかFWA獲った!とかで大騒ぎしていた。その一つ一つが「有名になりたい!」という夢に向かっている手応えを感じていた気がする。メンバーの一人一人もそれに向かって行っていた。でもなぜかいつの間にそれがなくなってしまっていた・・・。そして大量に人が辞めていった。BIRDMANには作りたい!という欲求がある人達の巣窟だ。でもそういうクリエイター達はビジョンの無い者にはついて来ない。辞めて当たり前だ。

今年、本気で頑張ったリクルートで一時はどうなるかと思った人事も優秀な人達を集めることができた。今やBIRDMANのディベロッパーのほとんどが入社1年前後だが、とても優秀なクリエイター達が集まってくれた。彼らが集まってくれたのは本当に誇りに思うし、本当に感謝している。(自分はあまり褒めない方なのでこの場で入ってくれて来てくれてありがとうと言いたい。)ベテラン勢が抜けたというのは、自分だけでなく、彼らにとっても相当なインパクトがあったようだ。弊社ではいつも年末になると面談用に自己診断表とアンケートを配るのだが、ほとんどのディベロッパーからのアンケート内容がそのベテラン勢が抜けた事に相当なショックを受けたことが書いてあった。しかし、よく見るとそれらはポジティブに捉えられていた。「今まで出来なかった、コアな部分に関われるようになって嬉しい」というような事が書いてあった。とても嬉しかった。まさしく世代交代。

思えばこの10年がむしゃらに目の前の仕事をやってきた。自分たちのためにどんどんクオリティーを高めてきた。でもいつの間にビジョンを忘れてがむしゃらに目の前の仕事を頑張る事だけになってしまっていた。それがどこに向かって行くのかもわからないまま。人は行き先の分からない船には乗らない。BIRDMANにいるようなモノづくりしたいクリエイター達には特にだ。辞めてない人たちもこのままでは時間の問題だろう。

さあ、仲間は揃った。同じ過ちは侵さない。

目指すべき夢・ビジョンってなんだ?もう一度考えた。けっっっこう考えた。
業界のナンバーワンを目指す?
憧れの会社がゴロゴロいる中でナンバーワンを目指すっていうのは、以前は恐れ多くて言えないって思っていたんだけど、、、。ちょうど10年たった今、世界的に有名なWebアワードのThe FWAの受賞数が世界でTOP40に入り、日本では最多になった今、ナンバーワンを目指す!なんて言ってしまっても良いような気もする。。。でもなー、なんか違う、しっくりこない。別にナンバーワンになりたいワケじゃない。

世界を良くしたい?うーーーーーん、そんなデカイこと言えないなー・・・。やってることって広告だし・・・。自分は広告が好きだし、そこで勝負したいと思っているし。

なんだろう?もう一度よく考えてみた。そもそもなんでBIRDMANを作ったんだっけ?・・・
弊社のラウンジに飛んでいるBIRDMAN像を眺めながらそう思った瞬間にピンと来た。
ああ、ヒーローになりたいんだった

BIRDMANはクリエイティブ業界のヒーローを目指す

ということをこれからのビジョンとして掲げようと思う。
HERO:つまり「憧れの存在」になるということ。世界の人たちがBIRDMANと仕事をしたい!、BIRDMANみたいになりたい!と思ってもらえる会社に。BIRDMANの社員がBIRDMANであることを誇りに思える、彼ら一人一人がヒーローになれるような会社を目指したい。憧れられる会社を目指したい。
でもヒーローになるってのはなかなか難しい。ナンバーワンになるって事がイコールでヒーローではないし、ヒーローって複合的な要素で出来ている気がするからだ。悪役だってヒーローになれるし2番手だってヒーローになれる。だからしばらくの間、どうしたらヒーローになれるのかを模索してみようと思う。もちろん一人では出来ない。BIRDMANのメンバー全員が同じ方向を見て初めて達成出来るものだと思っている。そして、そもそもこのビジョンを掲げる理由もそれだ。

同じビジョンを全員で共有すること。

ビジョンが出来る事で、自分のアウトプットや行動に指針が出来る。この方向で良いのか?はたしてこのアウトプットを積み重ねたらヒーローになれるのか?自分に対して言うと、今まで興味が無かった海外展開や海外からのオファーも、ヒーローを目指すならそこは通らなくてはならないのかも知れない、、、、とか。
とにかく、BIRDMANらしいアウトプットをし続けるのは絶対に必要だろう。仕事だけではなく遊びの方も全力で取り組みたいし、それをアウトプットしていきたい!それはヒーローになる要素が入っていると思うし。(余談だが、個人的に憧れるている会社はSwedenにあるNorth Kingdomだ。)

現在、社員面談を絶賛実施中の最中にこれを書いたのは、さすがに一人ひとりにこの内容を語っていくのは時間が半端無くかかるので先に読んでおいて欲しい、と思って書いた訳では決して無い。ほんとに。完全に無いと言ったら嘘になるかも知れないけど。しかしちゃんと文字にすることで、ちゃんと言いたいことを伝えたいと思ったのだ。是非弊社社員の皆さんには面談前に読んで欲しい。無理に共感する必要は無い。ただ共感出来ない人は居づらい雰囲気になっていくと思う。同じ方向を目指すというのはそういうことだから。

最後に社員へ。残念ながら自分は社長や経営者としての資質はあまり無い。と思っている・・・。自分はやはりクリエイターだと思っているし、そっちの存在意義の方が大きいと思っている。しかし、だからこそクリエイター達の事を第一に考えた環境づくりをしてきたし今後もしていくつもりだ。でも恥ずかしながら一番大きな「会社のビジョン」というのをすっかり見失っていた事は猛反省中だ。しかし、その忘れ物に気付いた今、新たな次の10年に向かって飛び立つ前にこのビジョンを掲げる事で、全員が同じ目標に向かって飛んでいけるように全力でリードして行こうと思うので、全力でついてきて欲しいし力を貸して欲しいと思う。

以上、みなさん良いお年を!

  • HOME
  • ABOUT
  • CONTACT
© BIRDMAN ALL RIGHT RESERVED.