借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展

Ochi | 2010.9.13

先日、東京都現代美術館で開催されている
「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」を観に行ってきました。

スタジオジブリの映画「借りぐらしのアリエッティ」は、
14歳の主人公アリエッティは小人で、
人間の世界から生活品を借りながらひっそりと暮らしていて、
絶対人間に存在を知られてはいけないのに、
バレちゃって云々かんぬん…いう映画らしいのですが(実はまだ本編観てない 汗)、
その映画の世界を実際にセットで作って、
小人視点から見たアリエッティの世界を体験できるという内容です。

展覧会内は当然ながら写真撮影禁止だったので、
写真で様子を知りたい方はこちらへ。

感想ですが、小人の世界ってすごく楽しい!です。
例えば、特大サイズの釘は壁に打って足場やハンガーにしたり、
植木鉢を釜戸にしたり、ペン先や貝殻を一輪ざしにしたり…
人間の世界から借りてきている生活品を小人が活用したらこうなった、という感じで、
アニメの世界よりもより一層小人の生活感というものを体験できるが良いです。
(もちろん小人サイズなので、配管にへばりついているGとか特大サイズだったわけで…orz)

ところでこの素敵な世界を実際にセットとして作りあげたのが、
「スワロウテイル」「キルビル」「THE有頂天ホテル」等、映画美術で大変有名な種田陽平さんです。
私、実は学生時代舞台美術をかじっていたことがありまして、
その頃から種田さんの作品のファンで、作品集を読みあさったわけですが、
この展覧会には今まで手がけてきた作品の設計図や写真も沢山展示されていて、
舞台美術の感覚とは多少違えど、セットの建て込み風景等を観ることができて大変よだれものでした。
作ったセットにわざと泥水のようなペンキを塗って、古ぼけた感じを出すのを「汚し」というのですが、
種田さんの作られる美術は、綺麗なものでも映画の世界で使いこまれているというか、
生活感をこれでもか!と滲み出させて表現するのがとても上手だなぁと私は思っています。

「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」は10月まで開催されていて、
映画観たことない方でも楽しめると思うので、お時間ある方はぜひ!

公式サイト

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