Tokyo Designers Week in Tent London

Roy | 2014.9.24

施工2日間〜本番1日目

Tokyo Designers Week in London は1日目をなんとか大盛況のうちに終わることができました。
丸2日かけて施工しましたが、本番の日(今日)に朝8時入りで調整、10時スタートでしたが、間に合わずそのまま調整を続けて10時半から開始ができました。。。
ここまで来るのに相当な苦労がありましたが、さらにロンドンに来てまでこんなに苦労するとは。。。空港で超過料金を30万取られそうになったのであえなく成田に捨てた床に貼るようのPタイル(15kg)。1日目はそれを求めてロンドンをさまよいまくり(結果諦めた)、2日めには、手荷物で持って行った(クソ重い)Boseのウーファーが壊れるトラブル。またもやロンドンをアンプ内蔵ウーファーを求めて彷徨うことに。。。これは以外にもすぐに見つかったのですが、持ち帰ってみたら音が出ない・・・。色々調べた結果、電気屋のおっさんがリモコン入れ忘れたというトラブル・・・。

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まあ、色々ありましたが、10時半から23時まで、見事に列がほとんど途切れることがなくとても好評でした。特に今回はタイトルが良かったな、と。読み通りにZEN TOILETが外人にうけてました。今回の施策でとても良かったな、とおもうのが、出てくるみんなが全員笑顔で出てきて、”Super Cool!” とか”Congratulations!” とかほとんどの人が感想を言ってくれたのと、「面白かったから友達を連れてきたよ!」とか「明日友達つれてCome Backするよ!」とか言ってくれたりとかイベントでしか味わえないことがふんだんにあったことです。しかもまだ平日の1日目・・・。

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今回のZen Toiletはそもそも、Projection Mappingはトイレでやるのが一番自然なんじゃないか、という視点から来ています。つまりトイレでは万人が同じ格好をするし、1人の個室なのでその人の視点からのプロジェクションができる、個人のプロジェクションの最も自然な形だと思ったところから来ています。完全に一人しか入らない密閉された個室なんてトイレくらいですから。元々これはBirdmanの改装パーティーの時に簡易的にやったのですが、結構面白かったので、このエキシビションでもこれを拡張してやろう、ということになりました。

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なぜZenなのかというと、コンセプトの出所としては、トイレの空間って人によって様々な使い方があるよね、っていう考えからです。つまりスマホ見てる人もいれば、ゲームやってたり、漫画読んでたり、ぼーっとしてたり、考え事してたり。そこでまあ、ロンドンだからなー、というのもあって日本のウォシュレットとか音姫とか、日本のハイテクトイレって、日本のサブカル的な感じで有名だと思うんですが、それをさらに進化させて、「ウンコをしている時間に、同時に心もキレイにできる装置」を開発しました!という触れ込みでやったら面白いかなー、という感じでスタートのがZen Toiletです。
まだ1日目目なのでこれくらいにしますが、、、かなり好感触なので良かったです。まさか行列ができるとは思ってなかった。

 

2日目〜3日目

こなれてきたせいか、1日目のようなバタバタした感じにはなりませんでした。しかしイベントの途中でも改善点があれば改善するのがBIRDMAN。2日目で検討したのがKinectの位置です。弊社にも同じ空間を作りましたが、やはり完全に同じ空間ではないため、Kinectのボーンの取得が不安定でした。色々と検討したのですが、施工からやり直さないとならなかったので諦めて、プログラムの判定を甘くすることにしました。運用しながらブラッシュアップしていく。BIRDMANっぽいw。
そしてこのトイレの使い方の説明を急遽つくることに。プリントとかはできないので持って行ったiPadにアプリをその場で制作して追加。それをボードを貼るやつをかりて直接iPad貼り付けました。完全に大きすぎた展示スペースもむしろ禅っぽくて良い感じ…か?

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実はこの「何も無いスペース」が結構一目を引くらしい。なにも無い空間に奥にポスターが一枚。みんな二度見しますw。なぜ何も無い空間に人だかりが出来ているのか?2、3人が立ち止まると列が出来はじめます。そしてやはり[ZEN TOILET]というタイトルがウケていて、タイトルを目にしただけで笑い出す人も沢山いました(笑い出すほどじゃねーだろ、と思いつつ)。禅とトイレの相性が良いのは何となくイギリス人も分かるようでした。まだ体験してもいないのに「Great Concept! I love it.」っと言ってくる人が沢山いました。

さて、このTent LondonというイベントはPure Designというテーマでやっていて、インテリアや家具などのプロダクトの発表の場のようです。ここの場所自体も非常にシャレオツな街で、ワイデン&ケネディーのオフィスをはじめ、多くのデザイン会社などが集まっている街みたいです。なので、このイベントも多くのデザイナーや家具のバイヤーなどが来ていました。しかし、この街、レストランがほぼインド料理。つまりカレー屋。歩いているとカレー屋の呼び込みがハンパないです。○○○賞受賞シェフ!みたいな店がいっぱいあって、どこに入ったら良いか分かりません。適当に入りましたが、さすがに競争が激しいだけあって美味しい。カレー屋はどこに入っても美味しいと聞いていましたが、こういう事か。ちなみに夜は唯一あったベトナム料理屋で夕食。なんかここら辺は、食事を食べるところだけはなぜか夜12時になっても全然開いています。話それた。

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このイベントはデザインウィークという事だけあって見に来る人達にはデザイナーとかも多く、特にインテリアデザイナーの人達は日本のトイレの機能について知っている人達が多かったので、ZEN TOILETの話は伝わりやすかったです。普段僕らは広告を作っていて、こういうこういうアートイベントに参加することは無いし、アート作品を作ることは苦手なので(特に自分が)、そのため今回はプロダクトっぽいモノを作ったという体にしました。人がやった後に”So what?” って思われないようなモノを作る事にこだわりました。アート作品ってそういうのが多い(”So What”感と呼んでる)というか、それがアートみたいなところがあったりするのですが、そういうのが苦手なので、「体験」として腑に落ちるものを作ったことで、もの凄く分かりやすい作品になったんだと思います。60代くらいのお婆さんがやっても、操作なども迷うこと無くやってもらえたのが良かった。

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でもいくつか問題はあって、テロップの出し方によって、なかなか思うようにやって欲しいポーズをさせることが難しかった。座りながら、壁を押すように手を伸ばしてください というのを始めは” Push the wall with your arms, …” という感じで出していたら、ほんとに立ち上がって前の壁を押す人がいたり。本当に用を足している最中にこれをやっていれば途中で立ち上がったりしないんでしょうけど…。 ”Extend your arms towards the wall, …” にしたところ、押す感じではなく、手を下から上に上げるような動作になってしまったり。ここは2、3回現地で調整して、本日の最終日に”Push your arms towards the wall, …” で現在展示中です。どういう結果が出るか楽しみです。※結果的に今度は、前の壁ではなく横の壁に向かって手を広げたりする人が出たらしい…。

で、2日目も列の人が人を呼び、割と途切れることがなくトイレ待ちの列ができました。1人につきだいたい2分ちょいの体験なので、10人とか並ぶと30分近く並ぶので、さすがに申し訳なくなりました。東京デザイナーズウィークに出す時はそこをどうにか改善したいなー。待っている間も楽しめるように出来ると良いかな、と。でもイギリス人も並ぶんだな、と思ってちょっと面白かったな。

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ZEN TOILETという事だけあって、本当のトイレだと思って待っている人も数人いましたw。実は僕らは以前オーガナイザーに本当のトイレでやらせてもらえないかと交渉したのですが、断られてます(マジでやらなくて良かった…)。可能性はあるな、と思っていましたが、中には本当にパンツを下ろしてる人もいたため、トイレのフタを閉めて、その上に座ってもらうようにせざるをえませんでした。

3日目は完全にオペレーションにも熟れてきました。1日目はなかなか言うことを聞かなかったKinectも3日目にはすこぶる調子が良く、なんか学習機能があるかのごとく、ボーンもほぼ問題無く取得することが出来てました。しかし朝9時から夜8時半まで立ちっぱなしなのでかなり疲れます。僕らはこういう展示イベントが初めてなので完全に展示スペースの設計をミスってしまいました。かなり大きな何も無いスペースがあったのでそこの半分を壁で仕切っていれば、テーブルとか椅子とかを置いて快適にオペレーションが出来たはずなんですが、幅50cmほどのもの凄いバックスペースでオペレーションをする羽目になってしまいました…。ほんとにこれは後悔してます。。アドバイスくれればいいのに…。3人でオペレーションをしているので、ランチをとるのもオペレーションしながらこのバックヤードで…。

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オペレーションしながらバックヤードで食べるFish & Chipis

オペレーションしながらバックヤードで食べるFish & Chipis



 

4日目
最終日は自分が1日早く出発なので、オペレーションと撤収を梶原と啓太に任します。ごめん・・・。今これを機内で書いているのですが、今回やって良かったな、と改めて思いました。僕らは広告の仕事でインスタレーションやイベントのお手伝いなどをしていますが、クライアントワークではない、自分たちが考えたものを発表する、ということに対してすごく色々学ぶことが多かったです。クライアントワークではない、「自分たちの作品」というプレッシャーがハンパなかった。もちろん仕事と平行で進めなくてはならなかったので、今回メインの梶原、啓太を始め、開発陣は本当に大変だったと思う(同じチームで平行して動いていた仕事もen RouteのFashion Snapというこれまた世界初の試みのイベントでしびれた)。出発の2週間前までのホワイトボードにびっしり書かれたTo Doリストなど本当に開発が終わるのか、と思っていたこともありましたが(今考えても恐ろしい)。

2週間前の状態

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しかし、そこは自ら「やりたい」と志願した人達が集まってやっているプロジェクト。本当にみんながんばりました。一番良かったのはみんなが楽しんでやっていたことが本当に良かった。そもそもこのイベントに参加しようと思ったのはプロモーションでもなんでもなく、スタッフのモチベーションアップのためなので。自分たちが、自分たちのために考えて制作した作品が、見に来た人達にどう受け入れられるか、というのを直接肌で感じられたのはすごく貴重な体験だと思う。しかもちゃんと普段「広告をやっている」という知識を活かして「外人」にも通じるクリエイティブを作れたのも本当に良かった。

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そんなZEN TOILETですが、急遽東京デザイナーズウィークに出展が決まりました。10月25日~11月3日です。ロンドンっ子をターゲットに制作した作品なので日本人にどう受け入れられるかは不安ですが、みんなでがんばった作品ですので是非見に来てくださいませ。
サイトはこちらです。  http://www.zen-toilet.com

是非会場で会いましょうー!

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